アメリカの医療費の仕組み
前にも書いた通り、アメリカ人の自己破産のほとんどの原因は医療費と言われています。
私の帝王切開を含めた産前&産後の医療費だって約300万。
普通の風邪とかで医者に診てもらうだけで、保険にカバーされていなければ2万前後の請求がやってきます。ちなみに薬代は別です!
たった5〜10分の診察なのに!!
それがアメリカなのです。
だけど、面白いのが「医療費を値切れたり、ローンにできる」ということ
医療費が値切れる?
私が最初に経験したのは、まだ学生の頃。
取っていた学科の実習の前に健康診断が必要だったんですね。
ということでそれを医療機関に行ってやったのですが、自分で自ら申し込む健康診断ってのは、ほとんどの保険がカバーされないのです(汗)。なんで?って思うけど。
産前産後ケアの300万円を全てカバーしてくれた素晴らしいあの保険でも、健康診断代は払ってくれませんでした。
それを知らなかった私は、ある日約10万円の請求書がきて度肝抜かれました!
そんなお金、無いし。
そんなときに、値切りの話をクラスメートに聞きました。
そして、請求書に載っていた「支払いが困難な方はこちらへ」ってとこに電話をし(こんな問い合わせ場所があるのもスゴイですよね(汗))、
「払えません」と言いました。
少し状況を話したところ(学生とかお金がないとか)、
「後日書類を送るから、それに記入して送り返して。」と言われました。
後日本当に送られてきた書類は、
・なぜ支払いができないのか
・職業や収入は
・市や州から手当を受けているのか(収入が少ないから)
などと、とにかく、なぜ支払いが不可能なのか、ということを事細かく明記するためのものでした。
私が書いたのは、自分が学生であり、留学生のためここで働くことは違法である。こちらでの学費や生活費は、日本にいるときに貯めたお金でやりくりしているということ。健康診断は学校の実習の一環で必要だったこと。
それらを明確に記入して送り返したところ、約2週間後にその医療機関から手紙が来ました。
全額免除、と。
やったやった!と言うか、安心した?!
やってみるもんですね〜。
これをクラスメートに話したら、私の場合は留学生でありこの国での労働が基本的には違法だから、全額免除になったのだろうと。要は、支払い能力がないということ。
これがアメリカ人の学生で、働ける権限があれば、半額免除で月々の支払いとかになったかもね〜と言われました。
結構考えてくれるじゃん、アメリカ!
ということで、支払い能力があると見なされれば、全額免除なんかになりません。
以前書いた子供の包茎手術。あれは日本円にして約7万だったところを半額にしてもらい、一括で払いました。
夫が怪我をして手術したときは、その頃は夫の収入が軌道に乗っていたがために値切りはできなかったけど、無利子で月々数万円ずつの支払いを受け入れてもらいました。
払える人には払わせる、アメリカの保険制度
払えるなら払わせる国、アメリカ。
医療費はやっぱり恐ろしいほど高いけど、このような手が使えるのであれば使わないと損です。
でも、我が家は何かあった時の医療費をしっかりと貯めています。本当、怖いから(汗)。
ちなみに先日、子供が足を痛めて病院に行ったのですが、診察代(うちは定額で60ドル)と85ドルのレントゲン代が請求され、
その後また何か来たと思ったら、それは「レントゲン技師による診察代」の45ドルの請求書でした。
ああ、レントゲン撮るのと撮ったレントゲン写真の診察代は別なんですね。
やっぱり怖い。
みなさん、アメリカに旅行へ行くときは、万全な医療保険を掛けて行ってくださいね。